『死刑台のエレベータ−』で知られるフランスの名匠ルイ・マルが渡米前の1975年に発表した作品。非現実的な近未来を舞台にある少女が迷い込んだ幻想世界をシュールな感覚で描く。 台詞はほとんどなく、音楽もこれといったスコアがあるわけではない。ひたすら映像で語ることに挑戦した実験作である。 男と女の間で激しい戦争が繰り広げられている近未来。男の占領地区から逃げ出した女性兵はやがて一軒の屋敷にたどり着く。そこには老婆と双子の姉妹、裸の子供たち、そして動物たちが好き勝手くらしていた。彼女は彼らの存在に興味を持つのだが・・・。
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